- 2015-11-03 (火) 21:00
- 人間関係
最近のビジネス書を読んでて、当たり前のように目にする言葉が、『ベネフィット』日本語で 「便益」。
その意味は企業が顧客に対して、与えられる利便性や価値、効用のこと。顧客の 「ベネフィット」 を良く理解し、こちらが与えられる 「ベネフィット」 を相手に受け入れられる形で提供しましょう!
そう書いてある本はかなり多い・・・・・
ふむふむ、なるほどぉ~と理解できる話なのですが、またある別の本にはこう書いてあります。
企業から与えるものが 「ベネフィット」 。
これを顧客側からみると、享受したいベネフイットを「効用」と呼ぶ。この「ベネフィット」と「効用」が一致するとは限らない。
・・・・・うん、納得。
「これどうですか、お客さん!お買い得ですよっ!」
とベネフィットを謳われても、自分が欲しいもの(効用)と違っていると買わないのは当たり前の話ですもんね。
でもさ、ここまで読んでくれて「?」がついた人は頭の良い方だと思う。
だってさ、「ベネフィット」の意味や訳に、『効用』が入ってるやん?最初の本読んだだけだと、『ベネフィット=効用』 と捉える人は自分だけじゃないよね?(汗)
今のところ、村雲が理解した範疇であれば、、、、
ベネフィットを相手の効用(やその立場)まで考えて提供するのが、”顧客志向” 。ベネフィットをいかに効用に近づけるのかが ”企業努力” ってもの。
与える側がより深く自社や自社の商品・サービスのベネフィットを理解していないと売れない、売ってもクレームになる可能性が高いし、受け取る側がより深く自分の効用を理解していないと買い損になる。
さらに面倒なのは、顧客によって、環境や状況、雰囲気や気分、時代によって効用はかわってくるし、おのずとベネフィットも変化していかなければいけない、、、、、、ベネフィットも効用も、変化させないといけない。
これと似た人間関係の問題もたくさんあります。
この場合は、「企業や顧客」といったくくりはなく、「人対人」。
与えられるものと自分が求めているもの、または与えられるものと自分が求めているもの、これが双方、ある程度はっきりしておかないとモノの売り買いはまだしも、人間関係は難しい。
どちらかが、「自分のベネフィット」、「自分の効用」、どちらにも固執している間はなかなか上手くいかない。
いえば、まず必要不可欠な
『はっきりさせなくちゃいけない目的、効用』
つづいて、
『柔軟に対応しなくちゃいけない相手からのベネフィット、自分が与えられるベネフィット』
これを自分の中で両立させながら、バランスをとっていく作業が 「話し合い」、これができる人は 『大人』 だと考えます。
自分の経験上、自分が相手にもたらすことのできるベネフィットや相手に求める効用、これは意外と 『小さいこと』 の方が多い。
『小さいこと』 には違いないが、本人にとってみれば決して 『たいしたものではない』 という事とは違う。
言葉にすれば 『小さいこと』 なのだけれど・・・・・自分にとってみれば、『たいしたこと』 と感じることで、とても価値をおいているもの・・・・・それが人生経験やらトラウマやらコンプレックスやらきていることも多々ある。
もちろん、それを 「信念からきている」 という方も多いのだけれど、みんながもってる 「信念」 とはたいていが凄いことや偉いことに近いので、言葉に「信念」としては発するけど、実のところ信念同士であれば小さな人間関係でトラブルになることは少ない(苦笑)
これは自分の偏見だけど、たいてい、「それが自分の”信念”です」 と言われる方の信念の内容は、本人が気づいているのか気づいていないのかはわからないけど、本当に意味の少ないことの方が多かったりする・・・・・・・
自分同様、これはたぶん相手も同じ。
そういう意味でも、相手をみすぎれば物事はたいてい、もの別れに終わってしまいやすい。
結局、このベネフィットと効用がうまくマッチしないと Nodeal(取引停止)という結果しか残っていない。
自分のベネフィットを過信してはいけない。
相手の効用を甘くみてはいけない。
求める効用は適切か?
与えたいベネフィットは適切か?
・・・・結局、相手より自分を見直した方が早いかも知れない。
「見直す」という行為は、我慢や忍耐とは違う。
お互いにとって、よりよい結果を求める大切な行為です。
「一生懸命やっている」
「こんなに頑張っているのに」
と思われる方は一度、徹底してやって欲しいことが二つあります。
ひとつは確実に相手のベネフィットや効用を確認する。
ひとつは確実に自分のベネフィットや効用を確認する。
具体的な作業は、
相手のベネフィットや効用がわからない人は、相手に尋ねる。相手の立場にたって話を聴き、納得できずとも可能なかぎり理解だけするように努める(傾聴)
自分のベネフィットや効用が、はたして本当にそうなのか?無理はないか?そこに想像が入っていないか?を一人になった時、ゆっくりとした時間で見直す。
「価値観が違うんです」
「しっかりと話し合いはしてきました」
と思われる方は、今一度考えてみる価値はあると思います。
- 次の記事: 「檻の中」という概念。
- 前の記事: 心霊写真と神様の移動方法?
コメント:5
- まこ 15-11-04 (水) 7:51
-
なるほど。
仕事を含め、人間関係は『うまくいかない時』に冷静になってこれらを実践すると、解決できることも多いはずです。
恥ずかしい!
私は『“思い込み”大魔王』です。
思い込みって、相手のためでなく、単に自分の欲、なんでしょうね。
だけど、相手が何を求めているかを見極めるには、努力が必要。愛も必要かなぁ。
職場の課長にも愛は…、やっぱ、ないわ! - ちゅみ 15-11-04 (水) 11:46
-
こんにちは〜(^^)
ちょっと話が離れますが、ずっと思っているのが村雲さんのメンタルの置き所的な説明が毎回いつも物凄く掘り下げて丁寧に分かりやすく書いて下さっているなぁ、と言う事。
普通に生きていれば分かっていたと思っていた事が、頭で分かっていたつもりで実際は違っていたり。
気付かされる事がもーたっさんあります(*^^*)
っと、ここで本題です。
いたって真剣です!
村雲さん、本を自費出版しましょう!
本のお題はズバリ!
「人生の村雲道」!
先ずはやっぱりハードカバーで装丁は白い紙に村雲さんの直筆でお筆書き!
絶対に買いますし、サイン会・握手会には必ず伺いまっす!
ただですね、これまでのブログを一冊の本にまとめるとなると、敏腕の編集者が絶対に必要となりますが、コネは無いですか?
どうでしょう?(*^^*) - 匿名 15-11-04 (水) 19:23
-
こんにちは
ベネフィット 求めるもの求められるもの
与えるもの受け取りたいものでしょうか?
自分自身が固くなると色んな事が受け入れられなくて
柔らかすぎると自分がいなくなりそうで
柔軟に自分を原点に自由自在に変化したら
嫌だなとかムカつくもへってくるんですよね
楽しいや意外な観点も見つかるけど
ただ最近思うのは私はどこにいるんだろうって
価値観に固執していた頃の自分は
痛くてキツくて辛かったけど
変わったのかやる気がなくなったのかよくわかりません - 千恵 15-11-04 (水) 21:51
-
(=゚ω゚)ノおつかれさまです。
年を重ねるたびに、何事も許容範囲が拡大していく自分。
良い事なんでしょうが…拘りの強い部分が丸くなって(笑)
自分が自分でなくなるような寂しさも感じる秋( 一一)
村雲さんのおかげで、人間的な魅力がupした気分です。
ありがとうございます。 - 管理人 15-11-06 (金) 12:44
-
まこさん
スタートは誰しも、「自分の欲」から。相手と仲良くなりたいというのも自分の欲だったりします(笑)そこから、影響の輪を広げて・・・・最善のコミュニケーションが得られれば、最高かと。今からが勝負でしょ!
ちゅみさん
ありがとうございます(苦笑)前に一度、『神様物語』だけはまとめてもらいましたよ~優先順位が変わってしまい、販売までには至っておりませんが(泣)(○○○さん、ごめんなさい!) いつか販売できたら嬉しいですね!
千恵さん
こだわりの部分が削れたでしょ?削ったカスを捨てるのは勿体ないでしょ??・・・・それを、他の部分にくっつけちゃうんですよ!(笑)