- 2015-02-06 (金) 23:59
- その他
あるところに、自然が大好きな少年がいました。
小学校にいく楽しみは、給食の時間とその後にくる休み時間でドッチボールをすることだけ(笑)
利発とまではいえませんが、要領はそこそこ良かったようで小学校では先生に褒められ、褒められた教科だけは成績がよかった少年。国語と美術、そしてそこそこ体育・・・成績がよかったのは・・・・・・・・この三教科だけ。
本を読むのは好きでしたから、小学校3年生ぐらいからは授業の合間の短い休み時間には図書室へいって本を借りあさり、興味がある本からドンドン読んでいく少年。
椋鳩十や畑正憲の動物もの。
吉川英治の三国志。
モーリス・ルブランの怪盗ルパン。
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ。
シドニーシェルダン。
特に探偵ものに憧れ、小学校のクラスで「探偵団」なるものを設立するに至りました。(作りたかっただけで ”探偵の依頼” は一切なかったので、すぐに解散したようです・・・(笑))
そんな少年も中学生になり”思春期”を迎えました。
小学校の6年間、どこかで見たことのある顔ぶれとは違い、中学校はいくつかの小学校から成り立ち、その少年は今まで通りにはいかず自分の位置を決めるのが大変な時期でした。
小学校のように愛嬌とちょっと頑張ればできる努力での才能ぐらいでは、まったく通用しない場所。
最初の「実力主義」といえばオーバーですが、新しい環境にようやく慣れた中学一年生が終わる頃・・・少年の道はまた急展開をみせます。突然いわれた、親の都合での引っ越しでした。
引越し先の中学校は、今までの田舎の中学校とは違い、その土地柄でしょうか「商売人(自営業)」を親にもつ子がほとんどの中学校・・・・・福岡の中心、天神からもそこそこ近く、妙に泥臭い福岡市内の台所、『西新』と呼ばれるにぎやかな町。
これは少年にとっても大きなカルチャーショックだったに違いありません。
田舎の中学校でも、イジメや色気づいてきた男女の関わり、思春期に反抗期の同級生が多い中、新しい中学校ではそれに輪をかけ、さらに商売人の子が放つ独特の抜け目のない空気感が漂い、それぞれ自分のもっている世界観を試したくてうずうずしている年頃の、らんらんと輝くねばっこい目の光。。。
田んぼに囲まれた世界から、その世界に突然入り込んできた異様な世界は青年になりかけていた少年にとってはすべてが異様な世界でした。
弱い人間は徹底的にやられる。
要領が悪いやつは大損をする。
いかに悟られない様に相手を落とし、自分が浮き上がるか・・・・
まるで平安時代から一気に戦国時代へ。。。。はちょっとオーバーですが・・・・・・
とにかく皆、それぞれの才能に長け、損得勘定がとても激しい学校。
最初に異性を感じとる年頃で、今振り返ればみんな、もてることに必死だったのかも知れません(苦笑)
つづく。
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