- 2013-04-18 (木) 23:28
- 教訓
ひきこもり・不登校の相談事と学校教育。ここ3・4年でひきこもりや不登校についての相談が一気に増えてきました。ひきこもり・不登校だけではありません、「仕事をしない」「働かない」「うちの子、仕事を捜そうとさえしないんですよ・・・・・」 などなど、ひきこもりや不登校は子供だけじゃなく・・・・・・・無気力系や心の病に関する成人の相談ごとも。話せば、子供だったら「いじめ・成績が悪い」、大人であれば「人間関係・仕事のストレス」が原因かなぁ~と思うのですが・・・・・・・・最近、実は違うような気がしてきました。”違う” というより、ひきこもりや出社拒否・無気力にはもっと底に原因があるような・・・・・・・・
もちろんここに自分の専門分野でもある 『霊障(霊のさわり)』 もからまってくるんですが、これは誤解を生みたくないので最後にゆっくりと時間をかけて書きたいので、ちょっと長くなるとは思いますが興味のある方はじっくりと目を通してみてください。
まずはじめに・・・・・ひきこもり・不登校といった子供たちは、直接話してみてわかることは、あの子たちは人間性はなにひとつ欠けてません。「いじめられる方にも原因がある。」 とおっしゃる方もいらっしゃいます・・・・・たしかにケースによっては同意できますし、一概には論じられませんが・・・・・・ちょっとした性格的な個性をもっているだけだったり、話をしてみて反対にすごく賢い子だったり、正直いって自分の年代ではあまり考えられない現状です。
また大人のひきこもり・出社拒否、仕事さえ捜そうとしない人たちも同じ。こちらも少し独特ではありますが、心を開いて話してくれるとその辺にいる 「文句しか言わない卑屈な人」 よりは断然、楽しかったりします。(でも、心療内科の先生にいわせれば「うつ病」「新型うつ病」「自閉症」「アスペルガー」と診断されることもしばしば・・・・)
共通していることは、子供も大人も 『自分が劣っている』 と感じている為に自信を喪失してしまってて上手く自分の力を生かせない人が多い・・・・・・ってことですかね。
何が原因なんだろう、、、、、とよくよく考えると、まずは「教育システム」にあります。
これは家庭の教育と学校の教育、本来は互いに補い合う関係にあるんですが、どちらも責任のなすりつけ合いをすればどちらも上手く機能しませんし、自分は専門家ではないので「教育」に関しては大雑把にくくらせていただきます。(だから、どっちがどれぐらい悪い・・・・などの話ではないのであしからず)
まずひきこもり・不登校の子供たちですが、「いじめ」と呼ばれる以外のものでも、こまごまとした嫌なこともたくさんあります。たとえば、友達とケンカしたり傷つけられたり。勉強したけど思った以上に成績が取れなかったり。自分自身で恥だと思ったり・・・・・・もちろん、反面友達との会話や心のつながりが楽しかったり、得意科目があったり、運動ができたりと嬉しいこともある。
もともと、持ってる個性や素質はみな一様に違うわけで、それをわざわざ無理をして手をつないで「みんなでゴール!」 が果たして理想的な学校教育なのか・・・・・・・といわれれば自分は違うと思っている派ですが、結論からいえば、ひきこもりや不登校の子供たちは、プラスとマイナスの面があった時に、『そんな思いまでして学校には行きたくない』 と家にいることを選んでいるという事実。そこに罪悪感がある子もいて、健気に「親の期待には応えたい」 と考えている子も多い。学校に行けば、その子なりに楽しいことやうれしいこともありますので、可哀想なことに追い詰められすぎると 「行きたいのにお腹が痛くなる」「いつも微熱がつづく」「朝、起きれない」 等の症状、、、、、これで泣いている子をみたら、本当に可哀想です。だって本人は行きたい反面、心が言うことをきいてくれないって・・・・・・大人でも、他の人が出来てる当たり前ができない辛さ・・・・・・・・・それがまだ子供ですからね、、、想像するだけでもこちらまで胸が苦しくなります。
自分は解決策のひとつとして、「まずは家族が”認めて”やって欲しい」 と願っています。子供に「自信を持ちなさい」と言葉をかけるのは簡単だし、親も周りも皆、心からそう願っているのは間違いのない事実ですが”自信”は持たせるものではなく、”育てる””感じさせて”やらなくちゃいけない。「持て」といわれて持てる子供はいませんし、、、、、いや、成熟した大人であっても見つけるのには困難ですから・・・・・・・だからまず、「認める」 こと。
そういうと、
「私はいつも認めてますし、そう子供に言いきかせてるんですが・・・・・・」
と親御さんからはよく言われますが、”言いきかせている” のは「自分自身に」、であって、「自分の子供だから大丈夫」「決して劣っていない」「すぐに良くなる」「学校に行って欲しい・・・・・」 と切に願っている場合がほとんどです。求める結果はそうであっても、まず目的は違うはずです。目的は、その子がより幸せを感じられる豊かな心をもってくれて、なにひとつ後悔せず、卑屈にならず、人をたくさん愛して人にたくさん愛され、親があの世にいっても自分自身で人生を切り開ける子に育って欲しい・・・・・まぁこれは勝手な自分の理想ですが、たぶん似たようなものだと考えております。
学校では、日々クレームやモンペ、最近では体罰問題におびえた先生方がストレスを溜めながら、なんの思想も情熱もなく 「人生の意義を教えてくれる人」 よりも 「世間的に問題のない教育」 を目指して授業を教えている傾向にあります。また俗にいう”日教組”が多いので、誇りのもてない歴史観や人生観を植えつけている場合も。ただし、誤解しないで頂きたいのは、「誰が悪い。責任はどこにある。」 を問うているのではなく、親も子も、学校も先生もマスコミも政治家も、「自分が考える良心」 をもって必死に自分自身と戦いながら、自分の信念を貫いている人たちもたくさん自分は知ってます。
教育を浸透させるのに60年はかかると言われております。
ウチの親父の世代は、戦時中に苦労したそのまた親(自分からみれば祖父や祖母)が復興の中でたくましく生き、そのために必死になって、その姿をみて育ってきているから親の苦労や人の絆の大切さを知っている。(国も「個より公」「一丸となって」という概念で”目指せ!日本の復興!”的な感じ)明確な ”教育理念” というより(そんな余裕すらなかったかも知れない・・・・)、自然とそう形成されてきたんじゃないかと思います。その延長上で育った父の世代は共同体の意味や深さや恩恵を、言葉にできずとも知らずしてその身で覚えてきて、また立派な人間になって世に出て働き、各家庭に三種の神器(車・クーラー・カラーTV)を手に入れ、ついに日本は経済大国と称されるまでのぼりつめ・・・・・・・・・・・最後はバブルがはじけました。日本経済がのぼるところまで行き、次は破綻です。
上手くいっている間(国が成長途中段階)までは、その教育の基本路線で良かったんですが・・・・・・・今はちょっと違いますよね・・・・・・・
丁度、自分が中学の時でした。バブルがはじけて、お金で苦労した世代は・・・・一転して子供にお金の大切さや必要性を説きまくり ・・・・・・いや、言わずとも親の背をみてたら「お金がないと不幸になるな・・・」 と管理人自身もどこかですり込まれてきましたし、それも事実だったでしょう。それでも他の国と比べて安全で豊かであったはずなのに、マスコミは不景気、不景気と煽りたてる。その間に今までは惰性で持ちこたえていた教育システムは 『宙ぶらりん』状態、理念も思想も欠片もなく(いじめ問題の時の大津市の教育委員会をみたら分かるでしょ??)結局は、「金が大事=拝金主義」 まで成り下がり、おおもとの教育委員や教育者ですら拝金主義なもんで当たり前の話なんですが・・・・・教育そのものも 「バラけた教育理念・システム」 が手つかずのまま自分の身を守るのだけで必死、今では生徒に教えるのは最低限の定められた教科書だけの授業・・・・・それもいかに問題なく授業を終わらせられるか。良心や情熱のある先生たちはがんじがらめ。
バブルで痛い目にあった親たちは 「成績が良い⇒良い学校に行ける⇒よい企業に就職できる⇒生活に不自由をしない⇒金持ち⇒幸せ」 と、これも自分たちが身をもって体験した教訓を生かしてなんでしょうが・・・・・残念ながら最後が間違ってますよね。『金持ち⇒幸せ』 ではないのも、自分は嫌というほど見てきました。そして、その流れのままがどれだけ不幸な子供たちを増やしているのか気づいていない(汗)
結局は「教育システム」 の 「システム」 の部分に行き辺ります。何を根幹にするのかが、はっきりしてない状態がもう長いこと続いているんです。そこに輪をかけてマスコミに煽られるだけの大人が多すぎる・・・・・
ようやく、何を教えたいのか分からないまま、ただ成績を追い求めて 「成績が良い⇒よい学校に入れる⇒幸せになる」 のすり込みがされた学校を卒業したと思ったら・・・・・・・
・・・・・次のステージは、「企業」 です。
ひきこもり・不登校の相談で思うこと 企業の実態②
- 次の記事: ひきこもり・不登校の相談で思うこと 企業の実態②
- 前の記事: 合気道!
コメント:1
- 麻恵 13-04-22 (月) 11:03
-
うちの子供が今4才なんですが、ヤダヤダが多くなり幼稚園に行くのも駄々をこねます。
まだ学校ではないのですが今後のことも考えてしまいます。
もし良かったら幼児向けの子育てについてブログをお願いできませんか?