マナと精霊（日本でいえば神霊）の違い

マナと精霊（日本でいえば神霊）の違い。前に 「神様カード」 ってあったでしょ？日本の神様が出てくるやつ。タロットカードの日本の神様バージョン的な。あれが出てきたとき、「エライこと上手い商売考えたなぁ～」・・・・なんて感心したんですが、マナと神霊の違いをご存知であれば苦笑いものだったと思います。

「マナ」とは、メラネシア・ポリネシアの言葉からきているのですが簡単にいえば 『いろんなものに存在ができ』 『憑いたものに異常な働きをおこさせる力』 という意味合いです。たとえば、刀にマナが宿れば、その刀を誰がつかっても良く切れる。ボールペンに宿れば、どんなに字が汚い人でも美しい文字が書ける。または、勉強してない人でも良い点がとれる・・・・・・などなど。ボールペンに宿った「マナ」が他のボールペンに宿れば・・・・・・また元に戻っちゃうわけですね、その人は。使う人を限定しない、主体は「その力そのもの」ではなく、「憑依したもの全体」になるわけです。



一方、日本の神道は、ナチュリズム（自然信仰）が、アニミズム（精霊信仰）と変化し、時代が下るにつれて、それぞれの人格を持つ神霊（八百万の神々）となります。人格を持つ段階で、さらに枝分かれしたのが産土様（その土地や地域を守る神様）や氏神様（一族の祖先神あるいは守護神）ですね。それが、時代の流れとともに変化していると見せかけて・・・・・・すべてが並列して存在しているという、日本は摩訶不思議な国でもあります。
※太陽神を「天照様」と呼んでもよし。月の神を「月読様」といっても間違いではない、独特な文化です

すこし時代をさかのぼって話は精霊信仰に戻りますが・・・

緑深い山々や、豊かな恵みをたたえる大海原。天を駆け巡り大地を揺るがす雷。

そこには、「現象や力そのもの」もそうですが、いろいろな精霊（のちの神霊）が宿ると考えられました。たとえば、海の神様だけでも、大綿津見様・宗像三神の姫神様・海幸彦様・塩筒の大神様・住吉三神様、また水の神様ともなればそこに、罔象女神様・高おか神様・闇おかみの神様・闇罔象神様・天之水分神様・瀬織津姫神様・八大龍王様も入るのかな？・・・・・・・などさらに細分化されていきます。雷の神様だって、天満宮の天神様やほのかぐつち様をはじめ黄泉の国のイザナミ様にくっついていた、頭にはオオイカヅチ（大雷）・胸にはホノイカヅチ（火雷）・腹にはクロイカヅチ（黒雷）・女陰にはサクイカヅチ（析雷）・左手にはワカイカヅチ（若雷）・右手にはツチイカヅチ（土雷）・左足にはナルイカヅチ（鳴雷）・右足にはフシイカヅチ（伏雷）様など・・・・・・・・どんだけ増えてるんだよっ！・・・・・・といいたくなるほど多い。

精霊は「宿ったもの全体」よりも、精霊そのもの・・・「その力そのもの」が主体性をもってお働きになる。これが日本の精霊信仰の特徴です。

ようするに、『主体性がどこにあるのか？』 を考えると分かりやすいかも？

「マナの宿った道具を持つ人間」を崇めるのか、「その不思議な力そのもの」を崇めるのか。

そのまんまの言葉、「マナカード」は「マナ」の宿ったカード。またタロットカードも似たようなものですよね～カードそのものに不思議な力があるのか、もしくは使い手の能力によって変わるのか。この辺りは結構、錯覚させるようにはっきりとしておりません。

なのでいくらでも逃げようが、、、、あ、すみません。いくらでも誤魔化しようがある！

そして、「神様カード」はどちらでも良いように錯覚させているわけですね、「日本の神様」だけに。

よし、明日から神様カード使って人を見よ！（笑）※嘘です

そして、明日明後日で今年も終わりか・・・・・・

明日の記事は、「今年一年を振り返った神様の言葉」。

そして明後日のお正月は、「今年一年を振り返った管理人の感想」

で終わらせて頂きますね！！それでは！

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