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竜峰山の稲荷

「村雲の体験談が面白かった。」というリクエストを頂いて。昔、昔のお話です。

その頃、自分たちは居酒屋のバイト仲間で10月には決まって八代の花火大会に行くことが決まってました。19歳でバイトしてた仲間は今でも仲が良く、その中でもYさんは自分より少し歳上ですが今でも仲がいい。いつもこの2人+バイト仲間で海に行ったり、山に行ったり。結婚して、一緒に遊びにいくことは随分と減りましたが、(結婚式の最中に新郎のYさんと自分2人で号泣したのは良い思い出です(笑))、そんな2人がまた懲りずに八代にある竜峰山に行った時のお話です。



バイト仲間の2人姉妹に熊本県の八代出身の人がおりまして。

今では2人とも地元に戻って嫁いで立派なたくさんの子持ちになっておりますが、その頃は丁度自分が弟子入りさせて貰ったばっかりの時で、いつも通り、毎年恒例の花火大会を観にいきました。

花火を観に行くっていってもですね、実は竜峰山からは花火はまーーーったく観えません(爆)それでも、自分たちはただ旅行&キャンプをする口実が欲しかった。そして、地元に帰った2人と遊びたかっただけ。ようするに、花火だろうと球磨川の川下りだろうと何でもいいんです。12年前のあの日も、2人は車にテントを積んで意気揚々とバーベキュー用の肉や野菜を買って。

で、竜峰山についたのは良いんですが、何か雰囲気がいつもと違う・・・・・・

「いつもと」といっても何せ一年に一回ですから!でも、どことなく肌がざわざわしてしまって、どうも空気に違和感を感じてしまう。弟子入りしたばっかりの時ですから、トンと無知。言い換えれば、怖いもの知らず。

一緒にいるYさんを怖がらせたくもなかったし、今日一晩はこの真っ暗闇の中、2人でテント張って寝るので自分も怖いのは勘弁して欲しい。 「なーんかいつもと違うよね~・・・・」 と1人でブツブツ言いながら、怖さを紛らわすためにまだ日が明るいうちからいつも以上にテンション高くテントを建ててたのを覚えています。

「あ~やべ。なんかやっぱり気になるわ・・・・・・。」

自分は意を決して、福岡から八代までのドライブ用のお菓子を少し寄せ集め、ついでに途中のコンビニで買ったおにぎりを取り出し、日本酒があったので一合封を切って、

「Yさんごめん。おれちょっと、散歩してくるわ。」

「えぇーーーーっ、テント建てるの手伝いたくないだけやないとぉ~?!」

「違う、違う(笑)ちょっと待っててよ。」

1人で山の来た道を少し戻って、テントが見えないところまで行く。

「う~~~ん、、、、よし、ここだな。」

勘としか言いようがないんですが、道沿いの壁がせりあがった所に、丁度くぼみをみつけてですね・・・・・

なんとなく、ここに置いたら稲荷様(当時は稲荷=狐の神様)が受け取ってくれるような気がして、そこにお菓子とおにぎりとお酒を置いて祈らせて貰いました。

なぜ、「稲荷様」だったのか・・・・・・・

これも不思議ですね。単なる、勘です。なんとなく、その山にはその時に限って稲荷様以外の得たいの知れない何かを感じておりまして、、、、、、でも、ここで守ってくださるのはお稲荷様しかいない・・・・・・と。何かおかしな確信がございました。

祈りの途中、ふと後ろに人の気配を感じて振り返ると・・・・・・なんとそこには一緒に手を合わせてくれているYさんの姿が・・・・・・・

一応、19歳からの知り合いなんで自分が霊能者の仕事をしだしたことは伝え、師匠にも一度会わせてはいるんですが、Yさんは純朴な人でまったくそういった世界に特別な興味もなく・・・・・自分もことさら、その世界のことを言わなかったので(若さもあってなんとなく言いづらかった)お互いに暗黙の了解、、、、とまではいきませんが、そういえば今でもそうですが一度も霊界の話も、相談者の話もしたことがありません。Yさんや中学校の悪友たちは、自分がこういう特殊な仕事をやる前からの知り合い。そして知った後も扱いが良いも悪いも変わらない貴重な友達ばかりなんです(笑)

(そんなYさんが静かに手を合わせてくれている・・・・)

う~ん、、、、うまく言葉には出来ませんでしたが、もうこれはどうでもいいや。と(笑)

なんか不思議な安心感と、まぁ正直に言えばなんか嬉しかったんでしょうね~Yさんが訳もわからず一緒に手を合わせてくれているのをみて。

祈り終わって、「○○ちゃん(自分のあだ名)何しようと??」 って聞かれて、「いや、途中で稲荷神社を見たような気がしたんで、この山にいる稲荷の神様にご挨拶をね(笑)」 と笑顔で答え、そのままバーベキューの準備をして、日がくれはじめた頃、八代の姉妹が友達を連れて皆で飲んで、深夜までどんちゃん騒ぎ。それから解散。もちろん、Yさんと自分は立てたテントに2人でもぐりこみ、「明日何しようかぁ~?」 としゃべりながら、いつしかYさんの寝息が聞こえてくる。

自分は1人になればやっぱり怖くもなってきてですね、なかなか寝つけない(笑) 「大丈夫。大丈夫。今日は大丈夫な日だ・・・・・」と心の中で思いながら、それでも一応安心したいとYさんを起こさないようにそっとテントの入り口のチャックを開き、漆黒の闇の中で少し離れたところにボンヤリと光っているバーベキューの炭の残り火をぼんやり眺めておりました。怖がりのみたがり屋(笑)周りの山々は月明かりに照らされ風に揺られてゴウゴウと不気味な音を立てながら大きく揺れている中で、ふと視線があるものにとまる・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・いた。

自分たちのテントを少し遠巻きにして、うっすらと白い光を放ちながら狐の形をしたこの世のものではない方が、ウロウロとテントの周りを回ってくれておりました。


「あぁ~・・・・・約束を守って、見張りにきてくれているんだなぁ・・・・・・・。」


これも確認したわけでなく直感ですけど。自分は白く光る狐様を眺めながら目をつぶって心の中で手を合わせた記憶がございます。供物もそうですが、きっと2人の心を受け取ってくださった方(お稲荷様??)が、山の中の得たいの知れないものから自分たちを守ってくれに来てくれたんだなぁ~と。


この後もYさんが結婚するまで、2・3年に一度は同じ場所でキャンプをさせて貰ったんですが、それ以来はいつもお供えものを先に購入してお供えさせて頂くようにしました。Yさんが結婚するだいぶ前までは続けておりましたね~

今でもあの山には白く光る狐様がいらっしゃるんだろうか・・・・・・・・

時々、思い出しつつ、、、、、、今でも笑い話しでよく二人でするんですが、ある年にはYさんがテントのビニールは持ってきたけどテントの骨を忘れちゃって。10月といっても山の中は異常に寒く、仕方ないから車のエンジン掛けっぱなしで暖房を入れまくり、さらに車内で寝袋に入ってねたら暑さと脱水症状で、2人揃って朝方にあの世に行きかけた話はまた別の機会に(笑)

いざテントを張ろうとした時、Yさんが何か妙にトランクをごそごそやってて、「・・・・骨、、、、、忘れた・・・・・・。」 とボソッとつぶやいた時のあの時の顔!!!今でも忘れませんよっ!!ぎゃははははははははっ!!!!・・・・・というわけで、明日から月曜日ですね、がんばりましょー!おやすみなさい。

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コメント:8

緑の風 12-11-12 (月) 1:21

う~ん。
村雲さんは 良い人たちに囲まれて生きて来たのですねぇ~。黙っていても 解っていて下さる方々って 温かいし 有り難いですね。
お稲荷様のお話しを聞かせて頂き ありがとうございました。私には知識がなくて… まだよく解らないことだらけですから 少しずつ知っていけたら と思っていま~す。

しの 12-11-12 (月) 8:36

管理人様

良いなぁ~!!さり気ない心遣いが素敵です☆
お狐様も…今も待っていらっしゃるかもしれない(笑)
毎日の中であった出来事と体験だと思いますが、こんなお話が大好物です。

慈覚 12-11-12 (月) 9:29

オッハヨウございまーす! 12月中旬まで休職中の慈覚です。
管理人様、お話興味深く拝見いたしました。おりしも先日私が
管理人様にお聞きしたお稲荷様にかかわる事、森羅万象の自然
の中にもお稲荷様はいらっしゃるのですね。お話にでてこられた
狐さんは、ご眷属なのでしょうか? 護ってくださったのですね。

僕も、我が家の正一位稲荷大明神様を大切にいたします。

ありがとうございました。

kabosu 12-11-12 (月) 13:02

霊山に登ったおり、賽の河原のように小石が積まれた塚が沢山ありました。
その下には遭難や事故で亡くなられた方のご遺体があるのだと数日前に教えられました。
その時、何も知らずに、山人様・山の神様へのご挨拶としてお酒とおにぎりをお供えして山に入りましたが、今、ああ・・お供えして良かった・・と思います。
ガスが出てもロープは見えて帰って来れました。
過去ログで・・ですが、心構えとして教えて下さった村雲さんのおかげです。

kannkodori 12-11-12 (月) 19:56

おつかれさまです。
田舎の方に行くと、家々に稲荷を祀る小さな祠があるのですが、叔父の家の祠は山の上・・・お寺なので、家の裏に土地が無いわけでもないのですが。小さい頃から不思議に思いつつお参りしてましたが、3.11の大津波、高台にある本堂の一階まで水につかったそうです。お稲荷様は山の上・・・何となく千年前の大津波が関係ありそうなのですが。あまり関係ない話でした。すみません。

マルッチ 12-11-12 (月) 20:17

こんばんは!!
(・∀・)

全然関係ないですけど、最近キツネをよく見かけます。

ききょう 12-11-12 (月) 23:29

こんばんは。

実家のお稲荷様がどうなっているか気になりました。放置されているかもなので聞いてみます。

仕事探しを今しています。夕べ、関東や熊本県が勤務先のお仕事を見つけて、どうかなと候補の一つにしていたら、熊本県でのことが書かれていたので驚きました。お稲荷様に呼ばれたかな?
今回の仕事探しは、いつもとは作戦を変えてやってます。年末までには落ち着きたいです。。

ちよ 12-11-16 (金) 7:01

管理人さん、村雲さん、おはようございます!

ちょっと感動しました!!きつねさんが守ってくださってよかったです!きつねさんありがとう!

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