「なんとなく寂しい?」 につづいて、「恩頼(みたまのふゆ)」とは?
恩頼とは?「恩」に「頼る」と書いて、「恩頼(みたまのふゆ)」。あれ??これ一度記事にした事ありましたっけ?・・・まぁいいや。神道はなかなか難しい読みが多いですよね・・・・・・これ、たいていの方が読めない漢字だと思いますよ(汗)でも、祝詞作文の中ではたいてい出てくる、お約束に近い言葉。一発で読めたあなたはきっと、神道マニアでしょう(笑)
管理人が神道用語の中で、「中今」「修理固成」「共生」に並んで好きな言葉。ちなみに、「自然」 と書いて神道用語では 「自然(じねん)」 と読みます・・・・・・意味は、「みずからそうなる」。神道の言葉はどれも綺麗ですね・・・・・いちいち意味が深くて美しい。
「恩頼(みたまのふゆ)」 とは。
「ふゆ」は正確にいえば季節の「ふゆ」とは多少の関わり合いしかなく、本来は 「振(ふ)ゆ」 または 「殖(ふ)ゆ」 に繋がる意味。 「むすび」 の時もそうでしたね。漢字は中国から伝わったものですが、それをオリジナルとして表意文字・表音文字と組み合わせた日本語は、最高の言葉です!
簡単に言えば、
「神様の”魂・御霊”(みたま)」 に 「ふゆる(振動する・増殖する)」 ことによって、自分たちの心や魂も力を増していく・・・・・という意味合いの言葉。ようするに、『神様の力や霊威にふれることによって自分たちもその力に恩恵を受ける』 という解釈になります。
先ほども言ったように、神主さんが挙げる祝詞をよーーーーーく聞いておりますと、「○○大神のぉ~広きき厚き、恩頼(みぃ~たぁ~まぁ~のぉぉぉ~ふゆぅ~おおおぉ~)依りてぇぇぇ・・・・・・」 と、こんな感じではさめてきますので、その時は思い出して下さいね(神職さんの祝詞はすっごく分かりにくいのですが、大和言葉にしないと神様に伝わらない・・・・・・のが前提にございますので、これはご勘弁を(汗))
ここからさらに 「御蔭様」「感謝の心」「もったいない精神」 に繋がってくるので、大和言葉の勉強は日本文化の勉強にもなります。「御魂(みたま)」 を 「恩」 とあらわすのも日本人独特のセンスの良さですよね~(余談ですが、「お下がり」 という言葉もそうですね。兄や姉からお下がりの洋服を貰う。神棚や仏壇から食べ物を「下げる」。普通は、食事は「引」いても、目上の人からは食事を「下げ」ます。これは、恩恵を大きく受けることに感謝した表し方ですよね。)
そう考えれば、「孤独」そのものは確かに嫌で辛いことですが・・・・・
見方を変えれば、一番この「恩頼パワー」 を発揮するにはもってこいの環境かも知れませんね。これは皆さんのいう、極度の”プラス思考” ではござませんよ。だって、管理人に置き換えて考えてみるとたいていは人と会うか、本を読むか、食うか寝るか・・・・・・とにかく忙しい時やら楽しい時やら、改めて”恩頼”を発揮しようとは思いませんもん・・・・・・いや、忙しい時や楽しい時は嫌でも発揮できてるんかな?(苦笑)
神職さんは「言挙げせず」・・・・・いえば、「その姿・行い・立ち振る舞いから皆に理解して貰いなさいよぉ~」 という鉄則がありますが。自分はどんどん喋って貰った方が、絶対に今からの日本は良くなっていくと思うんですけどね(笑)
せっかくの孤独な時は、皆さんも思い出してやってみるのも良いかも知れません。
以下は蛇足ですが(この調子で喋るといつも時間をオーバーしてしまうのも良く解る・・・・)神様に十種神宝(とくさのかみだから)を借りて、それを魂に入れて自分の力と利用させて貰う神道行事 「鎮魂行事」 に出てくる祝詞、「十種祓詞(とくさのはらえことば)」にさらに出てくる言葉、「・・・・・・一二三四五六七八九と唱えつつ、布瑠部由良由良と布瑠部、かく為てはぁ~」の、「布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)と布瑠部(ふるべ)」 の部分は「恩頼」を利用した言霊ですね。
以上。
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コメント:7
- りょう 12-10-03 (水) 2:50
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こんばんは、管理人さん。
ふるべゆらゆらゆらゆらとこの言葉、何で知ったか覚えてないんですが好きで
たまに、口ずさむ事があります。祝詞なんですね、
解って嬉しい!ありがとう管理人さん。
ちなみに淋しいときってあります。布団に入っても寝れないときとか地下鉄の中とかで ふと淋しくなるときが…。そんな時は日記書いたり何で淋しいか考えてるうちに別方向へ…。
若い時は紛らわすように友人と遊び行ったりしましたが数年前から静に側に居てくれる人以外は一人で居たいです。家に猫が居ます呼べば一度は来ますが側消えます、何度か呼んだら何処かからかすかに尻尾を振る音が聞こえます(笑)
犬が居た時は、察して側に居てくれたなぁ。
孤独が必要って疲れてるのかな…? - ききょう 12-10-03 (水) 4:13
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おはようございます。
昨日私は、記事に書かれていた事と同じような行動をしていました。私は神様に対して、あまりいいお参りの仕方をしていなかったです。神社に着いて、神様から「だめだよ。泣きながらじゃなくて、笑いながらいらっしゃい」と、おっしゃられたような気がしました。
記事を読ませていただき、最近の自分の行動を振り返ってみると、周りの状況に振り回され、そうしたら今度は周りを振り回し、自分の弱さに甘えた状態でした。だから、
泣き言を言っいる暇があったらもっと優先する事をする。それと、自分の弱さと向き合う。まず、弱くなる時は何がきっかけかを書き出してみてみます。
神様に対しても人に対しても同じ。泣くのは本当に悲しい時、嬉しい時にして、いつも笑顔でいるようにしたいです。 - 「走る女」(妹) 12-10-03 (水) 9:53
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おはようぐるとろんぼーん!!
今度はいやらしぃ〜横目と伏目になってますよぉ
想像を超えていこうよ( ´ ▽ ` )ノ
つまんなぁーい(´・_・`)
あーそーぼー!!
旨味がギュギュッとつまった元気玉送るから、ムクムク元気になったら、あそぼ!!お天気よくないからってゲームはやだよ(´・_・`)
変身ベルトかしてあげるよ( ̄▽ ̄)
あそこからジャンプしてみようぜぃ!!!
はいっ!!準備してっ!!いこう!! - あかりんぱ 12-10-03 (水) 22:48
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最後のほうの文で思い出したんですけど、ひふみ祝詞ってありますよね?
あれは、どういう時にどういう意味であげる祝詞なんでしょうか?
すいません(^^;思いつくままに唐突に質問してしまって(^-^; - くくり 12-10-05 (金) 12:18
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初めて書き込みさせていただきます。
村雲さんのブログを最初から読ませていただきました。
家事の合間や子供を寝かせた後、朝目覚めて一番に!とか(笑
そしてやっと今日。最新の更新に追いつきました~。
ここ数ヶ月かけて追いついてのですが色々良い意味で変わる事ができました。
まず我が家の神棚。元々自分で引っ越してきた時用意した神棚はあったのですが、村雲さんのブログを読むうちに神棚が正常化されたとでも言うのでしょうか?(笑
神棚に向かう心持ちも変わり、一番びっくりしたのは神棚なんて気にしない夫が『なんか家の空気が澄んでる気がするんだけど…』っと仕事から帰ってきて言ったこと。
その日は神棚についての記事を読み。これじゃあ駄目だっと思い謝罪し今自分ができることをした日だったので嬉しくなってしまいました。今では神棚に向かってるときが好きになりました。
今は3歳と1歳の子供達も神棚を「おせんこうさま」と呼び(勝手にそう呼ぶようになりました(笑))自分から話しかけたり、手を合わせるようになりました。
そして一番大きな変化は好きではなかった母が好きになれたことです。
ブログを読み進めるうちに、ご先祖様はもちろん両親への感謝が強くなりました。
幼い頃色々あったけど今の母を見ることができるようになり、今は前まで拭えなかった嫌悪感も無くなり母との関係も良くなり。何より自分が楽になりました。
長々とすみません。
でも、どうしても感謝の気持ちを伝えたくて(・ω・;A)フキフキ
これからもお話楽しみにしています。 - 雷 12-10-05 (金) 19:21
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ブログを読んで、ききょうさんと同じく私もよく泣きながら神社にお参りに行ってました。そして私も泣きながらでなくて笑いながらおいでて言われていた。数年前の事を思い出しました。ああそうゆう時もあったと。今日は家についたら、久しぶりに大祓いと十種神宝の祝詞を挙げようと思います。心の中がスーと晴れた気がします。
- 雷 12-10-05 (金) 19:25
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私は『恩瀬がかが振りますように』て言葉が大好きでした。