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トラウマの克服と治療③ トラウマのメカニズム

つづき。

トラウマとは、脳にある二つの記憶装置(感情によって埋め込まれるタイプと習慣や習得で脳に埋め込まれる学習記憶)が、一度身を守った体験を再度、スイッチが入り繰り返し体が自動的に反応を示す行為です。

管理人の場合、去年の夏に受けたトラウマは・・・感情と習慣によって埋め込まれたダブルパンチのような気がします。(「何か変わるのかなぁ~」 と軽いノリでやってたTREが気づいたらかなり緊張をとってくれてた事に気づいた時は本気で驚きましたが)実際に怖い夢も何度もみました。夢の中では去年の再現、何度も怒られました(苦笑)



「ただの練習不足だろう・・・・多分、気合が足りないんだ・・・・」と思い込み、何度も何度も練習したけど不思議と覚えられなかったことが、今はスラスラと頭に浮かびます。ようするに、「トラウマからの脱却」です。皆は鼻で笑うかも知れないけど、それぐらい自分にとっては嫌な思い出だったんですよ、本当に・・・・・・・

その事実や、その時の状態を思い出した瞬間に、ハッと息がつまったり・体が硬直したり・思考が停止したり・反対に平常心がなくなり感情が乱れたり・震えが出てしまったり・・・・・・管理人も自分で時々、「あれ?」って思うほど、緊張してしまうことぐらいは自覚はあります。これもやっぱり軽いトラウマが原因かなぁ・・・・・もしかしたら、幼児期に受けたトラウマも自覚してないかも??トラウマとは、幼児期と老年期の両方が特に受けやすいというデータがあります。

そのメカニズムは・・・・・・

・トラウマに出遭うと体は自分を守る能力を強化するために、HPA軸((視床下部・脳下垂体・副腎の3ヵ所)が活性化し、神経伝達物質を産出します。(これはメッセージを伝達する化学物質であって、ドーパミン・ノルエピネフリン・アドレナリンがあります)

・通常は自律神経をコントロールし、体の状態を安定的に保つことによって生き残るのを助けている交感神経と副交感神経の働きがあって、体の状態を安定的に保っているわけですが、これが緊急事態時には上記のHPA軸を活性化させるために、すべて「停止」します。

・普段は、自律神経組織である(内分泌組織と免疫組織)は互いに調和して作用していますが、トラウマに遭うとどちらも混乱します。

・その他に、その部分を脳が「脅威」と認識した場合、現実的に血液が循環するのを制限して体そのものを切り離します・・・・・血液が一時的に通わなくなった筋肉は痙攣を起こし、(これが足のガクガク、”震え”ですね)トラウマに遭った状況を体が再現します。

・ここはすごく大切なのですが、体の前側にある「屈筋」は収縮し、後ろ側にある「伸筋」という部分が伸びる。この組み合わせは体を極限まで曲げることができ、「傷つきやすい柔らかい部分(生殖器・内臓・目・耳・鼻・口)のある頭部」を守り、安全を感じられる胎児の姿勢をとろうとする


人と殴り合いをしたり、すぐ目の前で交通事故をみたり、口げんかであっても究極に神経が圧迫される緊張状態におちいったことが一度でもある方は心当たりがありません?・・・・・・怖くもないのに手足が勝手に震えたり、言いたい言葉は頭にあるのに口から出なかったり、急に体が動けなくなったり、自分でも思いもよらぬ行動をとったり、思考がワンパターンになったり。また、すごく驚いた時や恐怖を感じたときは思わず身を前面に縮めます・・・・・これは、体が意識とは別に「臨戦態勢」に入った時の「命を守るための手段」。簡単にいえば、人間が生まれつき持っている「防衛本能」。それを科学的にいえば上記の状態にあたります。

忘れていても、「体」は覚えているんですよね・・・・いつか自分が食らったことのある体験を。学習して、脳のどこかに刻まれています。そして、命の危機を感じて自分で身を守ろうとします・・・・・・・勝手に体をその時の状態に戻して、適応させようとするわけです・・・・・・いや、ありがたいんですけど、すっごい迷惑なんですけど。(ただし、この「迷惑」と思う想いがやっかいなんですが、これも後から述べます)

体内ではこのような現象が発生しているわけですが、現実的にはトラウマのさまざまな副次的問題も出てきます。(成長ホルモン・生殖ホルモン・消化酵素の混乱、認識力の低下、情報や感情処理能力の低下、不安症・パニック障害、うつ病、高血圧、循環器病、胃腸の問題・老化現象・免疫力の低下など)


その状態も、しばらくすれば通常に戻ります。

最低限の身の安全を確認すれば。体内的にいえば、HPA軸が不活性化し、自律神経が元に戻れば。

・・・・・・しかし、もしも身の安全が確保されても神経組織が「不活性化」しないと体はショートした状態のままになり、脳はまだ危機的状況が続いていると思い込んで、体に警戒態勢のままでいるように命じます。ストレスになる出来事が終わっても筋がリラックスした状態に戻らないとそれらの筋肉はより少量のストレスによる刺激にも敏感に反応するようになる。不安がずっと続くという悪循環に陥ります。(これは指のこわばりや肩・首の痛み、関節炎や偏頭痛・チック症状。生理不順やADHD・吃音・睡眠時無呼吸障害やいびきもトラウマと関係があるそうです)

さらに、緊張が解放されずに慢性的なものになると、体は今という瞬間に100%生きることができなくなります。無意識の筋肉の緊張によって、体は自然の生命力を十分に発揮することができなくなってしまうのです。

さらにさらに、緊張が体内に蓄積されると、体の自然の波動数が歪んだり低下したりします。体が緊張すると、私たちはものぐさになり、元気を失い、不安になり、神経過敏になるのはそのためです。

ここで、本の一部を抜粋させていただきます。

「帰国した多くの軍人は戦闘の記憶にしばしば悩まされます。彼らの副腎の反応はまだ非常に活性化していて体は緊張して収縮しています。体はエネルギーをため込んで危険に備えているために、多くの場合、興奮しやすく、防衛的で無感動になっています。その結果、小さなストレスに対する反応は大げさになる。」


・・・・分かる。すっげーーー分かる。

まさか戦場に出た経験はありませんが、どこか今年7月上旬の管理人の状態に似ている気がします・・・・・・程度はぜんぜん違いましたが。さらに先週の九州の水害をみた瞬間、最初に自分が思い出したのは去年の3月11日、東北の津波でした・・・・・・なんか、すっごい悲しい気持ちと同時に、心がソワソワしてる割には腰も重たく、嫌な気分になったことを覚えています。多分、これも管理人の中の一つのトラウマなんでしょうね、きっと。

「ストレス」「不安」「トラウマ」について、詳しく知って頂きそのメカニズムを理解して貰い今からようやく本題に入りますが・・・・・・その前に、二つの真実をお伝えしなければいけません。

ひとつは、

「ストレスのない生き方はあり得ない。」ということ。

もうひとつは、

「トラウマになる可能性のある状況は本能的なものであり、意識的にコントロールできるわけではない。トラウマになるかどうかは、私たちが意識的に決められることではなく、自動的(オートマチック)な反応である。」

ということです。

つづく。






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コメント:2

coco 12-07-20 (金) 21:06

あれ、まだ続きますか、、(笑。
すごくわかりやすくて、おもしろそうなので、明日本屋さんに行ってみます。ご紹介頂きありがとうございます。
村雲式でのご本の紹介も、拝見するのが楽しみです♪

一平 12-07-20 (金) 21:30

非常に興味深い!続きが待ち遠しい。
明日の勉強会でもこのお話をしてくれませんか!?

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