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那智の滝と日本人の宗教観

  • 2012-07-18 (水) 17:01
  • 教訓

那智の滝を登ったクライマー・・・つい最近、ニュースになりましたね・・・・32歳の大人が何やってんだ、まったく(汗)昨夜、(ってか朝方まで(笑))システム担当と話をしてて、「ねぇ村雲。那智の滝を登った人、知ってる?なんか世界的に有名なロッククライマーなんだってよー」「ええぇ?那智の滝って、あの那智の滝よね???・・・・あそこって登れるんっ?!」

まさか、立ち入り禁止のご神域を無断で入って登って、逮捕されたとは知らず・・・・・しかも大の大人がですね・・・・・・う~ん、、、、宗教に関心がない方の意識ってそんなものなんでしょうか・・・・・ちょっとがっかり。宮司さんのコメント 「2700年の歴史上、こんなことは初めて。ご神体として祭られているところに入るなんて宗教を侮辱されているようなもの。泥付きの土足で他人の家に上がるよりひどい。有名人だろうが関係ない。ぶん殴ってやりたいぐらいだ」

あまり詳しくは知りませんが、ロッククライミングっていろんな器具や道具を使って岩を登るんでしょ?・・・・・・・・・・・・宮司さんの気持ち、よく解ります。

(追記:コメントで”現地ではハーケンの音は聞こえなかったという話もあるそうです”というご報告をいただきましたので追記させていただきます 2015.9.1)



そこから夜の二人の話は盛り上がったんですが、やっぱり今の日本人って基本的に宗教観がまだまだ浸透されてないんですよね。最近は、スピリチュアルブームのお陰もあって、全体的に神道も古神道も見直されてきた感がありますが、やっぱり外国の方に聞かれて「神道ですっ!」・・・・・って自信持って答えられる方も少ないと思う。

日本の「神道観」のすごいところに、まぁやれクリスマスはキリスト教、葬式は儒教で来てくれるお坊さんは仏教で、亡くなったら50日間神社に行くのもはばかれる・・・・・と本当にごちゃまぜ。言えば、シチューの中におしるこをぶち込んで、そこに冷やし中華を投入したあと、上からミックスナッツをふりかけた状態ですが・・・・・これもすべてベースに「鍋の器」があってはじめて出来たこと。

この「鍋」の部分が「神道」に当たる部分で、お玉を持ってかき混ぜているのが「日本人(日本国)」と言ったところでしょうか・・・・・・。

別にどんな味になろうが、どんな香りがしようが、この国に”宗教の自由”が認められている以上は、どんな宗教だろうが構わないと思いますけどね・・・・別に、聞かれて胸を張って答えるためだけに、神道を必死になって学ぶ必要性もないと思います。

・・・・が、ひとつだけ知っていて欲しいことは、その神道の「特性」ですかね。これは今の自分たちの日本民族の根幹を形成するものであり、さらにこの日本で生きていくにはとても大切なことです。

これ、、、、、最初の器である鍋が「神道」以外であれば、こう上手くかき混ぜられることはないですよね・・・・・・宗教はある反面、権力者にとっての心の征服ですから大抵は「受け入れる・相容れる」なんて状態とは対極にあるものです。もちろん、神道そのものも幾度となく権力や征服のために利用された経緯も過去にはありますが、昔ながらの神道の、「共生(共に生きる)」という考えをひとつ理解するだけでも、生き方そのものが変わります。ごちゃ混ぜにかき回されて、その中で互いの価値観の違いを尊重&利用し合って未だに残ってる存在とは・・・・・・やっぱり神道以外に考えられないと思います。

ちなみにその時にシス担に聞いた話ですが、オーストラリアの先住民、アボリジニが一万年前から住んでいる聖地「ウルル」・・・・・皆さんは通称である「エアーズロック」の方が聞きなれてるかな?そのウルルも登山用の道がきちんと整備され、観光の中のひとつの目玉になっているらしいのですが、アボリジニの方々はそれを極端に嫌われ(那智の滝の宮司さんと同じ気持ちでしょ・・・・・・・)さらに観光地として大人気であっても、地元の敬虔なクリスチャンやきちんとした宗教家はほとんど登ることはないらしいですよ。(日本人はたいてい登るそうです・・・・・・・)

自分の中にきちんとしたモノを持ってる人は、他人のモノも尊重できる・・・・・

宗教にかかわらず、生き方にも同じことが言えるかもね~と二人で確認しあいました(笑)

まぁだからと言って、やれ神社に足を運んで下さい。日本人なら神棚を必ず設置して下さい。という話ではないですよ~(自分は好きなのでどうしても勝手に話がそっちに流れていってしまいますが(汗))何度、神社に足を運ぼうがどれだけ神棚を祈ろうが、そこに何かひとつでも気づきがなければ、そんなに人生は変わらないんじゃないかと思ってます。

ただし・・・・自分の人生を考えた時、好きなものを「好き!」とさえ言えない人生はつまらないと思いますので、ここははっきりと言っておきますが・・・・・やっぱり、神様・神道・日本・神棚、どれも大好きです!!(笑)

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コメント:11

12-07-18 (水) 21:48

今晩は、村雲さん。

まぁ、確かに信仰対象も無関係な方々からしたら、一種の『存在』ですからね。崇める対象じゃないんでしょう。クライマーからしたら、『制覇』する対象なのかもしれません。
良くチョモランマ制覇なんて聞きますが、あの山脈も信仰対象ですからね・・・。考え方は自由です。只、自分以外の方々の考え方も自由である事を忘れてはいけませんよ。

那智の滝みたいに注連縄をキチンとされて、行事や祭礼もキチンとされている、まさしく信仰対象である事が明白な存在はかなり慎重に考えないと。

しかし、畏怖という観念は年々薄くなってますね。

管理人 12-07-18 (水) 23:10

尭さん
「自分以外の方々の考え方も自由である事を忘れてはいけませんよ。」
そりゃそうなんですが、宗教を抜きにしてユネスコの世界遺産に認定されている「立ち入り禁止地域」に「考え方は自由だから」と大の大人が登ったりするんですかね(汗)すみません、尭さんが何を言いたいのかよく理解できてません・・・・・・・

海苔子 12-07-18 (水) 23:28

私個人の勝手な考えですが
神道は宗教というより人としての生活そのもの・生きることそのものだと思ってます。
宗教とはその後についてくる理論と実践…
村雲さんの仰る、ごちゃ混ぜ以前の鍋はとても良い例えだと思いました。
生活がなければ宗教なんて成り立ちえないですもの。

クライマーさんについてはコメントする気すら起こりません(笑)。

ぱんだ 12-07-19 (木) 0:32

世界遺産に落書きする人みたいな感じで…。

そういうニュースは自分も落胆しますね。

きっとその逮捕された人には霊感のれの字も、入ってはいけない世界への畏怖もなんにもなかったんだろうな。それか自暴自棄かしら。でなきゃそんな聖域に入れもしなかったのではないかと想像してしまいます。

逮捕されたのって、なんの罪になるのかしら…。

12-07-19 (木) 7:27

あぁ、何か上手く書けてなかったですね。

元来、個人が何を考えるかは自由です。しかし、自分の考えを優先する余り、他人の考え方(勿論、他集団の習慣・慣習)や公の規則や暗黙の了解等を無視するのは如何かなと言いたいのですが・・・。
あくまで、個人の心の内に止まる考え方は自由ですが、それを他人も一緒に暮らす現実世界にも考え方をごり押しするのは駄目でしょうという事です。

だから、世界遺産であり、立ち入り禁止区域に上がり込み、自分のやりたいように行動するのは論外ですよ。

案外、上手くかけないですね。

シルエット 12-07-19 (木) 7:30

お早うございます。

このニュースを見ていると、神様や神社などに対する畏怖の念が無くなりつつあるのでは?と言う印象と。自分がやりたい事に対して、やっていい事と、やってはいけない事、がある事を理解する能力も無くなりつつあるのでは?と言う印象を受けます。

那智の滝に登った事は論外。この三人は、やっていい事と、やってはいけない事の区別がつかない、本当に残念な大人のようですね。

小菊 12-07-19 (木) 14:57

今日のお話は、正直私には難しかったです。

それだけ普段、宗教に関して考えてないんだなぁと思ってしまいました。

ただ、神聖なる場所に土足で踏みにじるのはダメでしょ!と強く思います。


あ、9月8日空けるようスケジュール帳に書き込んじゃいました!

なみ 12-07-19 (木) 16:38

今日のお話は、
宗教観という名の人生観って
感じがしました。

「自分の中にきちんとしたモノを持ってる人は、
他人のモノも尊重できる・・・・・」

そうですよね~。

本当に「自分の自由」を知ってる人は、
「他人の自由」を侵すことはしませんよね。

・・・なーんて言いながらも、
私はたまに侵してます。。( ̄▽ ̄;A

それでも、自分の自由と他人の自由は、
めぐりめぐって繋がるかな~なんて
思うので。

がんばりますっ!(^◇^ )

まさひろ 12-07-20 (金) 4:37

 一般道徳として、他人が大切にしているものは大切に扱うことが大人のマナーですよね。多くの真面目な登山家が迷惑に感じていると思います。登山技能は一流でも、スポーツ選手としては三流ですね。もったいない。残念なことです。
 ちなみに、滝とか水が関係する場所には蛇の神様や、龍の神様がいらっしゃると思うのですが、神様的には「どうでも良いこと」なのか、「許されない」ことなのかどうなのでしょうか?

匿名 15-08-31 (月) 19:36

現地ではハーケンの音は聞こえなかったという話を人伝で聞きました。
おそらく彼らは、エイドクライミングではなく、
カムなどを用いてフリークライミングの様式で
登っていたものと思われます。
だからと言って許されざる行為である事には変わりませんが、
記事が誤解を招く表現であるため、
出来れば訂正か追記をお願い致します。

管理人 15-09-01 (火) 1:19

匿名さん
コメントありがとうございます。念のため、追記させていただきますね。

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