得たものと失ったもの（なぜ今、神道なのか③）

つづき。

敗戦後の影響から・・・・・自分達が、文化を捨て文明に走った結果、日本の流れは知らず内に、粛々と・・・・そして確実に自分達から、「国を愛する心」を奪っていきました。世界中をみて、これほど恵まれた国に生まれながら、国を愛する心や民族としての誇りを失った国民は果たして存在するのでしょうか・・・・・・・？

今の時代は、『知恵よりも知識』 を優先する時代ですね。「神道の勉強をして下さい」と言えば本を読み漁り体験しようとしない。「お金の勉強をして下さい」と言えば節約だけにしか気が回らず、生き金の使い方さえ思いつかない。体験やそこから生まれ肌身で感じる知恵よりも、「知識を得る」というその刷り込みで、人は理屈っぽくなり、何でもかんでも解らない事は「聞こう」とする。自分で考えずに、聞いて心に修めようとする。理屈っぽい子供を決して責めないで下さいね。子供はそもそも、親の背中をみて真似しながら育つしかないんですから。

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今の子供達をみて下さい・・・・・・・・・・。

「おい、忘れ物をするなっ！！」
「・・・・じゃぁ先生は今までの生涯で忘れ物をした事はないんですか？」

「これをやっちゃ、ダメでしょ！」
「何でダメなの？・・・・・あの人はやってるじゃない？？」

「人を殺したらダメです。」
「なんで？だって命は平等って皆、言ってるよ？牛や馬は殺される為に生まれるんでしょ？だったら人間だって殺していい人と、殺されてもいい人がいるんじゃないの・・・・？」

・・・・・なんで・・・・？？なんで・・・・・・・・・・？？

知識が先行して行った結果、知識でないと物事を捉える事が出来ない子供が増え始めました。物事を、知識によって「正しいか正しくないか」と判断する事によって、すべて理屈に置き換えて考えるようになった。理屈で捉える事によって、それがその子の「真実」となり、『自分の理屈＝真実』と頭の中ですり替えられる。

未だに師匠から、「お前さんの理屈っぽい所がおじさんは嫌いだ。」 と苦笑いされる。・・・・・でもですね、やっぱり尊敬してて、大好きな人に嫌われたくないじゃないですか？・・・・・だから自分は思わず聞いてしまうんですよ、「・・・・えっ？？自分のどこが理屈っぽいんですか？？・・・・・教えて下さいよ、直しますから・・・・・」

そうすると、返ってくる答えはいつも決まって、より一層の苦笑いのみ（爆）

・・・・・今なら、なんとなくその意味が分かります（苦笑）

「自分は正しい」と感じる事によって、謙虚さを失い傲慢になる子供達。

学生の頃は点数によって親の対応が変わってくる為、本当の意味での自信と誇りを失う子供達。

そしてその結果、失われていったのは道徳や倫理。これは理屈では説明できないものですからね・・・・・教える親の道徳や倫理がはっきりしていないと、それを真似して育つ子が解るはずがございません。

決して「オーバーだ。」とは思わないで下さいね。今の自分達だって、そうなんです。

ある人が疑問に思いました。「神棚の扉は開いておくの？閉じておくの？」

そしてネットで調べた結果、『どうも閉じておくのが正解らしい・・・・・。』

念の為、他のネットの情報を参考にしました。そこに書いてあったのは、『神棚の扉は開いておくべきです。』 ・・・・・・さて、あなたはどうします？

必死でさらに調べる方もいるでしょう。信頼できる人に聞く人もあるでしょう。本を買う人も、近くの宮司に聞く人も。１０個調べて多数決で決めましょうか？一番楽で納得のいく答えを信じます？

ちなみに自分の答えはこうです。

「神様を大切にする気持ちがあれば、正直どっちでも良いです。・・・が、本来は依り代的な意味合いですので、特別な日以外は閉じておく（直接、見るのは失礼にあたる）が正解ですね。」と。

答えだけなら自分で分かることなら幾らでも教えますし、口にも出来ますよ。恥ずかしくないように、正しい知識（教え、教）は必要なものです。・・・・・・・・が、本当にそれを生かすのであれば、その底辺には「間違いの無い真実」が必要なのではないでしょうか？この場合の真実は、「まずは神様を大切にしたい。」って気持ちが一番あるか否か・・・・・という事になりますかね。

形成医師から春日大社の宮司（浄階）までなられた葉室さんはこう言っています。

「０×０は誰でも０と答える。でもそれは”知識”にしか過ぎない。しかし、真実は０×０は無限大。それは私たちの生活の中で実は誰もが体験している事でもある。初対面の人同士（０×０）が知り合いになり、縁を深めて新しく産み出していくもの。それは間違いなく、０×０は無限大を顕すという事、これが真実だ。」 自分なりに要約すると、こういう事です。

知識は大切な事です。多いに越したことはございません。しかし、何度も言うようですが知識は大切なんですが、それの土台になる道徳や倫理、そして文化や知恵があってこそはじめて知識が生きてくる事、反対にその土台がない上にいくら知識を積み重ねても、新しい知識の出現と共に一瞬にして迷路に迷い込む結果になってしまう事を忘れないで下さいね。

戦後に得たもの。それは、「異国の文化」。今の言葉で言えば「グローバル」？そしてそこから始まる、勘違いも甚だしい「グローバリゼーション」。日本の文化も知らず、他国との文化交流も境界を越えた共存共栄も存在する筈ないじゃないですか・・・・・・まさか、日本に生まれたのに、日本語を一言も習わずに英語を習得しようとするバカはいないでしょ？一応、忠告しておきますが他国の民族はそれぞれ自分の母国にきちんとした誇りを持ってますよ。それさえ知らず、情報に踊らされて勝手に世界に飛び出してもいい笑い者になるだけです。それが世界に出て、同じ日本人と思われるだけでも正直、恥ずかしい・・・・・・・・・・。

男女平等にレディファースト。ジャンクフードにお手軽に快楽が手に入る方法。

たくさんの「知識」や「他国の文化」が日本に入ってきましたね。でも、進歩どころか、おかしな事に日本人のモラルは低下していく一方ですね、不思議ですね。

その中でも今、自分達に影響のあるもの・生活に直に面しているものを 「夫婦関係」「恋人関係」「仕事関係」「環境関係」「子育て関係」と五つの項目に別けて、東京の勉強会では説明させて頂きました。

つづく。

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